No07 国庫負担と国庫補助

2017.11.14 No.7国庫負担と国庫補助の違いは?

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                     とれとれE★社労士  

   

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さん、こんにちは!

 

社会保険労務士の試験は、選択式と択一式ですが、以前は、選択肢の中から選ぶ

「選択式」ではなく、「記述式」でした。

受験生にとっては、とても楽になった反面、その対策として、より正確に用語

や数字を押さえことが必要です。

例えば、

講座(No.5)で公的保険=社会保険と民間保険のちがいとして、

「国の運営で実施される公的保険には、費用の一部を国が負担する「国庫負担」

がある」というお話をしました。

「国庫負担」と、大きなくくりでお話しましたが、法律の中では、正確には、

「国庫負担」と「国庫補助」の使い分けがあります。

実際に選択肢語群の中に両方の用語が出題されたこともあります(下記過去問参照)。

今日は、「国庫負担」「国庫補助」の使い分けをおおまかに押さえましょう。

最初の段階から気にとめて整理しながら学習すると、あとあとの

混乱がずいぶん解消されると思います。

 

┏━■ダウンロード用URL

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 ここをクリック

 

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┏━■今日のポイント■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  

  国庫負担と国庫補助の使い分け!

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区別は、比較的簡単なことです。

■「国庫負担」の「負担」とは、本来国が負担すべき責任を負う場合に

  使用します。

 

 例えば、政府管掌の公的保険の場合、

 ・事務費

    ⇒予算の範囲内で?なんて条件がつくこともありますが、全額国庫負担

 また、

 ・保険給付

  ⇒原則、保険料で賄うことが原則ですが、

   例えば、基礎年金については国民が負担すべき費用の一部を国が負担

   しています。現在は基礎年金給付費の2分の1を国庫が負担となっています。

   

 

■一方、「国庫補助」の場合は、どうか?というと・・・

 本来国以外の第三者が負担すべき責任があるけれども、国がその一部を

 補助することができる!(国の裁量で)といった場合に使用します。

 例えば、労災保険の場合、

 ・国は労災保険事業に要する費用の一部を「補助する」ことができる

 と規定されていますが、今のところ現実には国庫補助は行われていません。

 

◎特に「国庫負担」については、国が負担すべき責任を負う(=義務を負う)

 訳ですから、「国庫負担」とするべきところを「国庫補助」という用語を

 使用した場合は誤りとなりますので注意して下さいね^^

 

 

■■ ヒント!♪♪ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◎「国庫補助」が登場するのは、労災保険と健康保険法

◎ほとんどの法律で、「国庫負担」と「国庫補助」とを混在して使っては

 いませんが、健康保険法では、

 ・事務費は、全額予算の範囲内で「国庫負担」。

 ・それ以外の給付費は「国庫補助」

 となっているので注意が必要です。各法律で少し違いがあり、完全に

 使い分けているわけでないということも付け加えておきます。

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▼▲今日の選択式対策問題▲▼

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適当な語句をうめましょう。

 

公的年金には、生活の基本的な部分を全国民に保障する役割を反映して、

基礎年金給付金や事務費に対して〔    〕が行われ、保険料も所得

税法の規定により所得金額からの全額控除されている。

                 (平成14年選択式社会一般問5抜粋)

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⇒選択語群には、「国庫補助」もありましたから、「国庫補助」を

 選ぶと間違いになってしまう問題でした。

 

>>

 

今日の選択式対策問題の答え

 

A国庫負担

 

■■ keikei一言 ♪♪ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 基礎年金給付費の国庫負担を3分の1から2分の1に恒久的に引き上げる

 ためH26年4月から消費税率が5%から8%に引き上げられました。

 さらに消費税率10%への道筋は出来ていますが、予定より延期になり、

 2019年10月に先送りされています。

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確認問題

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例題1

国民年金事業の事務の執行に要する費用については、毎年度、予算の

範囲内で国庫が負担する。(H26-国年問4オ H20-7A類題)

 

例題2

付加年金の給付に要する費用については、その3分の1を国庫が負担

する。(H26-問4エ)

 

例題3

国民年金法第30条の4に規定する20歳前傷病による障害基礎年金の給付

に要する費用については、その7割を国庫が負担することとなる。

(H26-国年問4イ、H18-2C類題)

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⇒例題2について、付加年金は、国民年金の第1号被保険者だけが

 任意で入れる制度で、老齢基礎年金とセットでかけた月数に応じて

 支給されるものです。65歳から国民年金をもらいはじめてたった

 2年で元が取れるお得な年金なのですが、総額の4分の1相当額 が

 国庫負担されます。

 

 例題3について、福祉的な無拠出年金である国民年金法第30条の4

 に規定する20歳前傷病(=被保険者になる前に障害者となった場合)

 に支給される障害基礎年金に要する費用は、

 ・特別国庫負担が20/100

 ・残りの80/100の1/2である40/100

 が国庫負担され合計で、7割ではなく60/100=6割の国庫負担となります。

 

■■ keikei一言 ♪♪ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

上記のような詳しい解説は今後の参考にしていただいて、国庫負担といっても

全額負担、半額負担等その割合は様々で、受験生にとっては、少しやっかいな、

覚えにくい箇所なんです。

BUT

出題率が高いので、学習の初段階で、すっとばさずに面倒でも意識的にやって

いくことも、ここではお話ししたかったので現段階では難しい過去問でしたが、

紹介しました。

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>>

 

今日の選択式対策問題の答え

 

例題1の答え ○

例題2の答え ×

例題3の答え ×

 

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■転写・複写禁止

 

 

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